ストールを作る過程で、少しの染料とびやほつれがあって、商品にならなかった生地を大切に保管してきました。
時間をかけてこだわって作ってきた生地だからこそ、捨てたり安く売ったりするのではなく、生地の良い所を活かして新しいアイテムに作り変える。ストールとして作った素材を他のアイテムに変容させることで、素材の新しい価値を発見し、持続可能なものづくり、素材の良さをより引き出すものづくりに取り組んでいます。
これからのファッションと地球のために国内の衣料廃棄量は年間約100万トン。そのうち再利用されるのは20%、リサイクルされるものと合わせても全体の3割ほどしか活用されておらず、全体の65%がそのまま廃棄されています。再利用される20%の多くは最終製品のリサイクルです。私たちは作る過程ででる副産物や不良、不用と言った課題に対してもブランドの社会責任の一貫として廃棄されるものを減らす活動をおこなってます。
普段身に着けているものがどのように作られているかを伝え、そのものに愛着を持って長く使って頂きたい。一人一人の意識が少し変化することで、これからもファッションを楽しめる社会を作っていきたいと考えています。
ものづくりに妥協しない
marumasuはクラフトマンシップの精神に基づき、僅かなミスや傷、シミも見逃さずに厳しい基準で製品の検査を行います。
使用する際には問題ない僅かなミスも技術の継承のためにしっかりと分別して、確かな製品に仕上げていきます。
商品にならなかった製品は、廃棄せずに製造過程の問題点と改善点を記録し、染料滲み、ほつれ、織傷などに分類・保管し、新たなアイテムの開発を行っていきます。
これまでmarumasuでは2つのアップサイクルのアイテムを展開してきました。
それぞれ一点ずつ柄の出方や組み合わせが違うので、全て一点もの。まるで宝さがしをするかのように自分にぴったりのアイテムを見つける楽しさがあります。
ヘアターバン
marumasu定番のニットストールから頭にフィットする柔らかなヘアターバンと、再生繊維テンセル100%のガーゼストールからサステナブルなヘアターバンを作りました。
形はスタンダートなものなので、ヘアターバンが初めての方にも使いやすく、柄やカラー違いでいくつも集めたくなるアイテムです。
うちわ
香川県の伝統工芸、丸亀うちわとmarumasuのテキスタイルが組み合わさることで、モダンな団扇ができあがりました。
スリムで機能的な小判型と職人さんオリジナルの鼓型の2種類の形。47の行程を経て、一点一点手作業で作られています。夏らしいコットンガーゼストールを使用することで、強度がありつつも涼を感じるアイテムです。
そして、今回三つ目のアイテムとして、「ストールリボンの麦わら帽子」を発売します。
埼玉県の天然繊維専門の帽子工場で職人が一点ずつ作り上げた昔ながらの麦わら帽子に、marumasuのコットンガーゼストールをリボンに仕立てました。
帽子についてはこちらでくわしくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。